治療方針

治療方針

 ひまわり耳鼻咽喉科は耳鼻咽喉科で見られる一般的な疾患を中心に、いびき・睡眠時無呼吸症候群の検査も行っております。また、CPAPの取り扱いもいたしております。


診療内容:耳鼻咽喉科疾患全般(みみ・はな・のどの診療)

耳の症状:耳が痛い、聞こえが悪い、耳がふさがった感じがする、耳鳴りがする、耳が痒い など

 耳が痛いときには急性中耳炎や外耳炎といった炎症が起きている疾患の頻度が高く認められます。特に乳幼児では急性中耳炎にかかることは非常に多く、慢性的な鼻炎を合併していたりすると中耳炎が長引いたり繰り返したりすることも多いため、しっかりとした治療を行う必要があります。聞こえが悪い、耳がふさがった感じがする、耳鳴りがするといった症状の時には、突発性難聴やメニエー病といった実際に内耳の機能が悪くなって難聴が起きている疾患や、中耳に液体が貯留しているために聞こえが悪くなる滲出性中耳炎、耳垢がつまってしまう耳垢塞栓などの疾患が考えられます。それぞれに異なった治療が必要であったり、突発性難聴などは発症から治療開始までの時間が長くなると治りにくくなる場合があるため、早めに診察を受けることをお勧めいたします。     また、同じような症状でも上記のような一般的な疾患が認められない場合や特殊な中耳炎・耳疾患が認められる場合などは、画像検査の施行や必要に応じて病院へ精査・治療でご紹介させていただくことを行っております。

補聴器のご相談

 聞こえが悪く補聴器を試してみたい、今まで使用していたものは何となく合わないといった方は是非ご相談ください。補聴器は補装具であり、本来いきなり町の補聴器取扱店で購入すべきものではありません。補聴器が本当に必要な耳の状態か、先に治療すべき疾患がないかを診断したうえで、必要であれば適切な補聴器を検討することとなります。補聴器は耳掛け型、耳穴型、箱型に大別されますが、どれが適切かは耳の状態で判断すべきであり、見かけで選択するものではありません。また、値段や性能はメーカーによりかなり幅があり、医師のアドバイスなしには不必要に高価で高性能な補聴器を選択してしまうこともあります。また、聞こえがかなり悪い方の中には身体障害者手帳の交付が受けられる方もおり、その場合は補聴器の購入に補助を申請することができます。

鼻の症状:鼻水が出る、鼻がつまる、くしゃみが出る、鼻血が出る、においがわかりにくい、鼻水がのどにまわる など

 大人・子供ともに鼻水が出る場合に最も多いのは風邪による鼻炎と思われます。しかしながら、症状が長引いているようであれば副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎といった疾患も考えなくてはいけません。それぞれに異なった治療が必要であり、副鼻腔炎では大きな鼻茸ができてしまっている場合などは投薬で改善しないときは手術が必要なこともあります。アレルギー性鼻炎では投薬による治療が基本となりますが、検査での抗原の確認や原因抗原の回避といった点も重要なため結果に基づいて指導を行っております。また、スギおよびダニ抗原に対する舌下免疫療法や高周波電極による鼻腔粘膜焼灼術(いわゆるレーザー治療とほぼ同じです)も可能です。鼻出血については内視鏡での出血部位や鼻腔腫瘍の有無などの確認、電気凝固による止血処置を行います。その他の様々な疾患の可能性についても検討し、必要であれば画像検査等による精査を行います。


のどの症状:のどが痛い、のど違和感を感じる、声が枯れる、咳が出る、痰がからむ、味がわかりにくい、舌の異常 など

 鼻水や咳を伴い急にのどが痛くなるような場合は感冒による急性咽頭喉頭炎、扁桃炎の頻度が高く認められます。のどの炎症に伴い声帯がむくんだり炎症を起こしたりすると声がかれてきます。多くの場合は重症には至らずに治療により改善しますが、なかには扁桃の奥に膿がたまり痛くて口が開けられなくなる扁桃周囲膿瘍、喉頭蓋という部位が腫れて呼吸困難を起こす急性喉頭蓋炎といった危険なのどの炎症性疾患も存在します。早めに治療を行うことで防ぐことができる場合もあり、あまりひどくなる前に受診することをお勧めいたします。また、長期間のどが痛かったり声がかすれたりする場合はファイバースコープを用いて喉頭がんや咽頭がんの有無を調べる必要もあります。痰が絡む場合には鼻や気管支など、のど以外が原因となっていることもあり原因の診断と適切な治療が必要となります。口内炎・舌炎・味覚障害などの疾患についても検査・治療を行っております。


ひまわり耳鼻咽喉科は耳鼻咽喉科で見られる一般的な疾患の治療を中心に、いびき・睡眠時無呼吸症候群の検査・治療も行っております。また、CPAPの取り扱いもいたしております。

いびき・睡眠時無呼吸症候群とは?

 いびきは、睡眠中に空気の通り道(気道)が狭くなり、そこを空気が通るときにのど(咽頭)が振動することによって生じる音です。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の多くは気道が塞がったり狭くなったりすることが原因となります。その結果として熟睡できず、夜間に何度も目が覚めたり、起床時の倦怠感・頭痛、昼間の眠気、集中力の低下といった自覚症状が現れます。また、ちゃんと呼吸ができていないことによる低酸素血症が毎晩続くことから高血圧や不整脈、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な疾患の発症頻度が増加するとされています。当院では、まず自宅で就寝時に装着する検査機器を用いて診断を行います。その結果、精密検査が必要と考えられた場合には専門的な医療機関へご紹介させていただきます。 また、すでにCPAPをお使いの患者様への対応もいたしておりますので、是非ご相談ください。


その他の症状

 めまい、顔の動きが悪い(顔面神経麻痺)、耳やあごの下・首が腫れ(甲状腺疾患・唾液腺炎・唾石症・頸部リンパ節炎など)の治療・検査も行っております。